
はじめに
私たちにはもともと「自然治癒力」というものが備わっています。様々な怪我や病気を自分の力、生命力で治していく。これを「自然治癒力」と言います。
ところが、慢性的な症状で悩んでいる方はどうでしょうか?そういう方を「自然治癒力がうまく働けない状態」であると考えます。
つまり、慢性的な症状で悩んでいる方は「自然治癒力の働きを阻害する原因がある、もしくは自然治癒力が働けない状態にある」ということです。
具体的にはどういうことが身体に起こっているのでしょう。
これらの「自然治癒力を阻害する原因」を見出し、鍼灸治療によって阻害する原因取り除き、「治る身体」に導きます。
治る身体に導く”手段”として、当院は『長野式治療法』を用いて施術いたします。
長野式とは…東洋医学の理論と西洋医学の解剖生理学に根拠をおき、長野潔が延べ三十万症例に及ぶ臨床経験から創り上げた「即効性と再現性」のある独創的かつ実践的な鍼灸治療法です。(その即効性と再現性で鍼灸業界はもちろん、世界でも認められている治療方法です。)
長野式は西洋医学の解剖生理学の根拠を元に説明しながら「自然治癒力を阻害する原因」を取り除く施術していきます。皆様にご納得いただいた上で、更に身体の変化をリアルタイムで感じていただけるので即効性と再現性があり、また施術後のアフターケアの方法も明確になりやすく、施術効果が持続しやすいのも魅力の一つです。
鍼治療の適応疾患
1979年にWHOが鍼灸治療の適応疾患を発表しました。そんな鍼治療に適応する疾患は以下の通りです。
鍼について

当院は完全使い捨てのディスポーザブル鍼と、使い捨てのシャーレ(鍼を置くためのお皿)を使用しており、感染等の心配はございませんのでご安心ください。
鍼は髪の毛程度の細さ。皮膚に刺入する深さは1〜5ミリほどが多く、部位や症状によっては刺入する深さや刺激量を変えていきます。その方にあった刺激量を大事にしておりますので、お辛くないかの確認、また手の脈や腹部の圧痛を確認しながら進めていきます。
鍼が苦手な方、皮膚が緊張しすぎて痛みが出やすい方は、『てい鍼』という”刺さない鍼”がございますので、こちらを使用することも可能です。
灸について

お灸の材料が『よもぎ』であることはご存知ですか?よもぎは強力な消毒・殺菌・鎮静・鎮痛作用があると言われています。よもぎを乾燥させ、丁寧に選別された繊維がお灸のもと、艾(もぐさ)となります。
お灸の温熱効果で血行促進、免疫向上はもちろんのこと、痛みを和らげる効果も期待でき、さらに香りはリラックス効果があると言われています。

艾を指先で米粒大に捻り、ツボや刺激したい皮膚に置き、線香でそっと火をつけます。写真の大きさですと艾が燃え切るまで約1〜2秒、皮膚感覚としてはツンとした刺激を感じます。この大きさを同じ場所に何度も刺激をする(多壮灸-たそうきゅう-)ことで、主に慢性的な疾患に対して、症状緩和が期待できます。この手法では小さな火傷になりやすい為、皆様にしっかりとしたご説明の元、施術を進めて参ります。

跡や火傷(やけど)が気になる方はせんねん灸を使用します。厚めの台座に穴が空いており、その穴を通して熱が伝わる構造になっています。熱さを感じましたら外しますので、安心して施術を受けて頂けます。