小児はりは、その名の通り小さなお子様が受けていただける鍼で、0歳の生まれたばかりの赤ちゃんから受けることが可能です。
小児はりの効果
小児はりを受けることで血行が良くなり、自然治癒力や免疫力が高まります。他にも自律神経の調整、成長ホルモンや副腎皮質ホルモンの調整などの効果があるとされています。
効果が期待される症状
・疳の虫、癇癪
・夜泣き、眠りが浅い
・夜尿症
・風邪をひきやすい、よく熱を出す(扁桃腺がよく腫れる)
・アレルギー症状、小児喘息、鼻炎等
・食欲不振
・便秘、下痢 など
上記のような症状がなかったとしても、風邪を引きにくい丈夫な体作りや、健康管理、そしてお子様の健やかな成長の為に、日頃から受けていただくことをおすすめしております。
治療方法
小児はりでは、鍉鍼(ていしん)という鍼を使用します。大人に使用するような刺すタイプの鍼ではなく、皮膚表面を撫でる、擦る、つつくといった優しい刺激を与えることができる形状となっています。
鍉鍼を使用し、お子様の体全体の皮膚表面を刺激していきます。お子様の年齢や症状にもよりますが、施術時間は約1分〜10分くらいとなっています。通われる頻度は、症状の変化や寛解が見られるまで、可能な限り毎日受けることが理想です。
※なかなか難しい方もいらっしゃいますので、施術後に家でできるセルフ小児はりを簡単にレクチャーさせていただいています。

施術時間が約10分以内ということで「本当に効くの?」と心配される方もいらっしゃいます。大人のように体が出来上がっていない小さな体にとって、たくさん刺激を入れることで効き過ぎてしまい、施術後に症状が悪化したようになってしまうことがあります。血行が良くなり、免疫が上がって体が変化しようとする過程でのことなので、悪いことではありません。しかし、お子さんの様子を見て、親御様は不安になられると思いますし、お子様にとっても負担になります。症状を改善したくて、ついたくさんやってあげたくなったり、焦る気持ちもあると思いますが、お子様の症状、成長に合わせた施術を推奨しております。何がご不明な点がありましたら、お気軽にお尋ねくださいね。
鍉鍼の紹介
小さいお子様は大人よりも皮膚が敏感で、また一説によると体中にある穴(ツボ)がまだ未発達であるとされています。その為、小さなお子様に使用する鍉鍼は、皮膚表面を広範囲に刺激できるものが多数存在しています。

ローラー鍼
柄の部分を持ち、刺々しい部分を皮膚に当てながら皮膚表面を滑らすと、ローラーのように転がります。見た目の割に刺激は柔らかく、素早く広範囲に刺激することが可能な小児鍼となっています。


鍉鍼(バネ式)
こちらの鍉鍼は太い方を持ち手とし、細い方の先端(丸い部分)を皮膚表面に当てていきます。中にはバネが内蔵されており、皮膚に押し当てると、細い部分が太い方に入り込む形で伸縮します。こちらも刺激は優しめですが、押し当てる力を強くすることで強刺激となります。また圧のかかり方が点となっている為、当て続けていると、心地が良い刺激から強刺激に感じることがあるため、お子様にやってあげる際は少々加減が必要です。また、こちらの製品は、美容目的で買われる方も急増しております。実際に当院でも、美容鍼に使用することも多いです。


集毛鍼(しゅうもうしん)
一本一本が細い金属ではありますが、先端は鋭くはなく、皮膚内面に入ってしまうことはありません。こちらもバネが内蔵されており、皮膚に押し当てると鍼たちが中に入り込みます。バネの強弱によって刺激の強弱が変わるため、刺激としては中〜強程度の刺激となっています。お子様の頭や背中によく使用する他、この集毛鍼も美容目的で使用される方が増えています。


このようなローラー鍼と集毛鍼が合わさったものもあります
今回は当院で使用する小児はりの鍉鍼を紹介させていただきましたが、数ある鍉鍼の中のほんの一部です。他にも様々な形のものが存在しており、その形を利用した刺激方法が数多くあります。お家にあるもので代用が可能なものもありますので、また紹介させていただきますね。
お子様にとって、親御さんの笑顔が一番の心の栄養♪♪当院は大人の方が施術を受けていただくと、小児はりが無料となります!是非お子様と一緒に施術を受けてみてくださいね。